新版 生涯スポーツと運動の科学

新版 生涯スポーツと運動の科学体育・スポーツ・健康科学テキストブックシリーズ

【監修】

 上杉 尹宏 (北海道東海大学 名誉教授)
 晴山 紫恵子 (北翔大学短期大学部 名誉教授)
 川初 清典 (北海道循環器病院心臓リハビリセンター長 北翔大学教授・北海道大学名誉教授)
【編著者】
 侘美 靖 (北海道文教大学大学院 教授)
 花井 篤子 (北翔大学 教授)
【執筆者】
 井瀧 千恵子 (弘前大学大学院 教授)
 井出 幸二郎 (北翔大学 教授)
 上田 知行 (北翔大学 准教授) 
 大宮 真一 (北翔大学短期大学部 准教授)
 大森 圭 (北海道文教大学 教授)
 沖田 孝一 (北翔大学 教授)
 小田 史郎 (北翔大学 教授)
 笠師 久美子 (北海道大学病院薬剤部 DI室・臨床業務支援室副薬剤部長・博士(歯学) NST専門薬剤師)
 川初 清典 (北翔大学 教授・北海道大学名誉教授)
 小松 信隆 ((株)ウエルネスプランニング札幌)
 侘美 俊輔 (稚内北星学園大学 准教授)
 藤野 恵美 (修紅短期大学 非常勤講師)
 増山 尚美 (北翔大学 教授)
 村岡 卓哉 (北海道文教大学 准教授)
 山本 敬三 (北翔大学 教授)

【判型】 B5
【ページ数】 236
【図表】 図96 表44 写真40
【発行日】 2016年3月刊行
【価格】 定価2,800円+税

体育・スポーツ・健康科学テキストブックシリーズ

送料無料!郵便振替ならお支払手数料も無料です!!

 

kalibstore クレジットカード、コンビニでの決済をご希望の方はKalib Storeからご注文ください。
(Kalib Storeは株式会社杏林舎が運営する、学術に関わる書籍やアイテムのオンラインストアです。)

 

 

【序文】

 

 近年、科学技術やIT環境が飛躍的に発展するなかで、人々が健康で幸せに生きていくことの有り様が改めて問い直されている。運動不足が話題になる中で、子どもから高齢者までがスポーツや運動を生活の一部として楽しみながら実践し、個々の健康状態のみならず家族や地域社会全体との結びつきや健康文化の価値を高めようとする「生涯スポーツ」への取り組みは、今後ますます重要となる。
 2006年4月に『生涯スポーツと運動の科学』の初版が世に出てから約10年が経過した。この間、わが国における健康増進やスポーツ・運動を取り巻く環境にも変化があらわれ、新たな課題や健康問題への早急な取り組みが必要とされている。
 第1に、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催決定による影響である。この決定を受けて、なお一層の競技力向上とスポーツ人口の拡大を後押しすると思われるが、栄養、運動、休養のバランスの取れた科学的トレーニングの実践がこれまで以上に重要とされるであろう。
 第2に、新たな健康問題への対処である。かつてはわが国の全世代で肥満や生活習慣病の増加について危惧されていたが、近年では特に若い女性の摂食障害や低体力、高齢者の運動機能低下が新たな健康問題となっている。また高齢者にとっては、介護予防や認知症の予防・改善のためにも運動への積極的な取り組みが期待されている。
 第3に、災害発生後の運動実施に向けた対応である。2011年3月の東日本大震災後の混乱を経験し、そこから見出された知見を通して、災害発生後の被災地での保健・健康増進、とりわけメンタルヘルスや睡眠確保の面からも運動実践の重要性が明らかとなりつつある。
 以上のような、わが国の様々な生活環境の変化や健康問題解決のためには、正確な健康知識の普及と臨機応変で意欲的・積極的に取り組むことのできる指導者養成が重要である。本書は、こうした健康課題への運動実践による取り組みに立脚して執筆されている。
 本書I部では、健康と運動・スポーツの関わりやからだのしくみについて、生理学的観点から要点をまとめた。II部では安全で効果的であり、しかも継続性を高めるための魅力的な運動指導の要点と心身への影響を概説した。III部では、ライフステージや生活環境、個々人の身体特性、さらに地域の特性に応じた優れたスポーツ実践の事例と指導者としての留意点を紹介した。
 本書が、スポーツや運動のもつ魅力と能力を理解し、さらに人生を豊かにするために人々を「生涯スポーツ」へと誘う力量を備えた有能な指導者養成に貢献することを期待してやまない。
 新訂版の完成には、多くの皆様の支援を頂きました。特に初版編集者であった上杉尹宏氏、晴山紫恵子氏、川初清典氏に本書の監修を賜りました。編集者および執筆者一同から深く感謝の意を表します。

2016年1月

編集者 侘美 靖
花井 篤子

 

送料無料!郵便振替ならお支払手数料も無料です!!

 

kalibstore クレジットカード、コンビニでの決済をご希望の方はKalib Storeからご注文ください。
(Kalib Storeは株式会社杏林舎が運営する、学術に関わる書籍やアイテムのオンラインストアです。)

 

【目次】

 

 Ⅰ部 健康と運動の科学                                    

 

   1章 健康と運動・生涯スポーツ              川初 清典 

    1. 健康と体力

    (1)運動とからだ

    (2)ルーの3原則

    (3)からだをつくる動きをつくる

    (4)機能向上と体質改善

    (5)運動不足病

    (6)体力の分類

    (7)健康と健康づくり

    (8)体力と健康のかかわり

    2.健康生活と生涯スポーツ

    (1)健康生活と生涯スポーツに関する用語説明

    (2)健康生活と生涯スポーツ

 

   2章 運動エネルギーと代謝

      1.身体活動に必要なエネルギー           井出 幸二郎 

    2.無酸素性エネルギー供給機構

    (1)ATP-PC

    (2)乳酸—ATP(解糖系)

    3.有酸素性エネルギー供給機構

    (1)酸化—ATP(酸化系)

    (2)炭水化物

    (3)脂肪

    (4)タンパク質

      4.運動・スポーツと栄養         小松 信隆・侘美 靖 

    (1)運動・スポーツと栄養の考え方

    (2)推定エネルギー必要量

    5.栄養素の役割

    (1)タンパク質

      1)タンパク質は身体をつくるために必要

      2)タンパク質の摂取量

      3)タンパク質をどう食べるか

    (2)脂質

      1)脂質の役割

      2)脂質をどう食べるか

      3)現代のジュニアアスリートには食事以外の脂質の問題

    (3)糖質(炭水化物)

      1)糖質(炭水化物)の役割

      2)糖質をどう食べるか

    (4)ビタミン

      1)ビタミンとは

      2)ビタミンの役割

      3)ビタミンをどう食べるか

      4)「清涼飲料水」の摂取には注意が必要

    (5)ミネラル

      1)ミネラルとは

      2)アスリートにとってのカルシウムの役割

      3)ジュニアアスリートと貧血

      4)ミネラルをどう食べるか

    (6)エネルギーのバランス(PFC比)

    6.栄養摂取のタイミング

    (1)ホルモン分泌とスポーツ

    (2)就寝のタイミングと成長ホルモン

    (3)エネルギー補給のタイミング

    (4)いつ,何を食べるか

    7.水分補給

    

     3章 呼吸・循環と運動~酸素運搬の仕組み~    井出 幸二郎

    1.呼吸

    (1)呼吸の調節

    (2)運動による呼吸変化 

    (3)漸増負荷運動中の換気量の変化

    2.循環

    (1)心拍数

    (2)一回拍出量

    (3)心拍出量

    (4)血圧

    (5)血流再分配

    (6)酸素運搬

    (7)酸素摂取量

 

     4章 筋と運動                              大森 圭 

    1.筋の種類と形状

    2.骨格筋の構造

    (1)筋線維束(筋束)

    (2)筋線維(筋細胞)

    (3)筋原線維

      1)アクチンフィラメント

      2)ミオシンフィラメント

      3)その他のタンパク質

    3.筋収縮のメカニズム

    (1)フィラメント滑走説

    (2)興奮収縮連関

    4.筋力と筋持久力

    (1)筋線維の種類

      1)筋単位(筋線維群)での分類

      2)運動単位の分類

    (2)運動単位

    5.筋の収縮様式

    (1)静止性収縮

    (2)動的収縮

    6.筋の長さと張力の関係

    7.筋の収縮様式と収縮速度における張力の関係

    8.筋のはたらき

    (1)動筋

    (2)拮抗筋

    (3)共同筋

   

     5章 脳・神経・感覚と運動            

    1.脳・神経系と運動~情報処理と運動の起こり~  小田 史郞 

    (1)すべての運動は中枢神経系が支配する

    (2)脳の構造と機能

    (3)情報伝達の基本構造

    (4)随意運動と不随意運動

      1)随意運動を調節する仕組み

      2)不随意運動    

    (5)自律神経系

    (6)神経系からみた生涯スポーツの有効性

    2.感覚と運動

    (1)感覚とは

    (2)特殊感覚

      1)視覚

      2)聴覚

      3)平衡感覚

    (3)体性感覚

    (4)感覚から知覚・認知,そして行動へ         

 

 Ⅱ部 豊かさを広げる健康づくりの運動・スポーツ            

 

   6章 健康生活と体力                        侘美 靖 

    1.「運動の生活化」と健康増進

    2.身体活動・運動・スポーツのもたらす健康増進効果

    3.健康増進に関する国際的な動き

 

     7章 健康なからだと動きをつくる

     [1]トレーニングの基礎                    大森 圭 

    1.トレーニングとは

    2.トレーニングの三大原則

    (1)過負荷(オーバーロード)の原則

    (2)可逆性の原理

    (3)特異性の原理

    3.トレーニングの五大原則

    (1)全面性の原則

    (2)個別性の原則

    (3)漸進性の原則

    (4)反復性・継続性の原則

    (5)意識性・自覚性の原理

    4.休息と超過回復(超回復)

    5.トレーニングの対象と方法

    (1)筋力

    (2)持久力

    (3)スピード

    (4)柔軟性

    (5)体幹機能

     [2]身体発達と加齢            

    1.ライフステージと運動              大宮 真一

    

  

    2.子ども/発育 発達              

    (1)スキャモンの発育曲線

    (2)新生児反射

    (3)運動の発達

    (4)基本的な動きの習得

    (5)コーディネーション能力

    (6)運動遊びの意義

      1)身体的側面への影響

      2)精神的側面におよぼす影響      

      3)社会的側面におよぼす影響

    (7)運動指導のポイント

    3.加齢と体力                   侘美 靖

    4.健常な一般成人(中年期)における

           運動・スポーツ活動の有益性 

    5.健康維持・増進のための健常成人向け

           運動プログラム構成の基本

(1)運動トレーニングセッションの構成要素

(2)体力を向上させる有酸素運動の種類

(3)レジスタンス運動とストレッチングの要点

6.高齢期の運動・スポーツ:心身の特徴

(1)運動・スポーツの有益性

(2)寝たきりの原因

(3)高齢者健康づくりの6つの要素

7.高齢者の運動・スポーツ:運動内容と運動量

(1)高齢者の持久的トレーニング

(2)高齢者のレジスタンス運動(筋力トレーニング)

8.高齢者における運動継続の促進要因

9.高齢者向け運動プログラムの工夫

   [3]生活習慣病発症と重症化予防の運動         侘美 靖

    1.身体活動・運動と生活習慣病対策

    2.ポピュレーション・アプローチとハイリスク・アプローチ

    3.ポピュレーション・アプローチによる身体活動・運動指導

    4.ハイリスク・アプローチおよび

          生活習慣病改善のための運動プログラム

    (1)メタボリックシンドローム

    (2)過体重・肥満症

    (3)糖尿病

    (4)高血圧症

    (5)脂質異常症

    (6)虚血性心疾患(通院での心臓リハビリテーションプログラムの概要)

    (7)ロコモティブシンドローム

   [4]介護予防とリハビリテーション           村岡 卓哉 

    1.現状の高齢者介護とこれまでの介護予防の問題点

    2.介護予防の対象とこれからの介護予防について

    3.具体的な対策と方法

    (1)対象者の評価

    (2)スポーツ種目の特徴と効果

     [5]障がい者のスポーツ(アダプテッドスポーツ)     増山 尚美 

    1.障がい者とスポーツ

    (1)日本における障がい者の現状

    (2)リハビリテーション

    (3)スポーツ実施の効果

    (4)リハビリテーションとしてのスポーツ

    2.日本における障がい者スポーツの流れ

    (1)歴史

    (2)スポーツ実施率

    (3)指導者

    3.障がい者スポーツの組織と大会

    (1)パラリンピック

    (2)スペシャルオリンピックス

    4.障がい者スポーツの定義と種類

 

   8章 運動とメンタルヘルス

   [1]運動による気分の改善              井瀧 千恵子

    1.ネガティブな感情への効果・ポジティブな感情への効果

    2.快適自己ペース

    3.運動の量の話    

   [2]積極的休養                          

    1.休養の必要性

    2.身体的休養と精神的休養

    3.積極的休養と消極的休養

    4.ストレス社会における休養   

   [3]運動と睡眠                             小田 史郎

    1.睡眠に関する基礎知識

    (1)睡眠の役割と調整機能

    (2)ノンレム睡眠とレム睡眠

    2.運動が睡眠におよぼす影響

    (1)運動がその日の睡眠におよぼす影響(急性効果)

    (2)運動継続が睡眠におよぼす影響

   

   9章 健康度評価と健康管理

   [1]メディカルチェック               沖田 孝一 

    1.スポーツ選手の突然死の実態

    2.突然死の頻度

    3.突然死の原因

    4.内科的メディカルチェック

    (1)問診(最も大切である) 

    (2)診察(理学所見)

    (3)一般的血液検査および尿検査

    (4)安静時心電図検査

    (5)胸部X線撮影

    (6)運動負荷試験

    (7)心エコー検査(心臓超音波検査)

    (8)ホルター心電図(24時間心電図)

    (9)自律神経反射試験

    (10)冠動脈造影(CTおよびカテーテル)

   [2]熱中症

    1.熱中症の新分類と対処法

    2.熱疲労(脱水)とスポーツ

    3.熱暑馴化

    4.熱中症予防                         

   [3]スポーツドーピングと健康管理          笠師 久美子

    1.ドーピングに関する歴史

    2.ドーピングの定義と防止規則

    (1)ドーピング禁止物質と禁止方法

    (2)治療使用特例

    3.過去の違反事例から学ぶ

    (1)感冒薬による違反事例

    (2)サプリメントによる違反事例

    (3)医療者側に情報がなかった違反事例

    4.アンチ・ドーピングのための情報収集

    (1)アンチ・ドーピングに関する公的機関の情報サイト

    (2)禁止物質確認検索サイト

    (3)食品・サプリメント関連情報サイト

 

 

 

 Ⅲ部 優れた生涯スポーツの実践とQOLの向上               

 

     10章 ウォーキング・ジョギング             上田 知行

    1.ウォーキングとジョギングの違い

    2.ウォーキングの動作

    3.有酸素運動ちしてのウォーキングとエネルギー消費

    4.ウォーキングの強度・量

    5.ウォーキングの実際

    (1)ウォーキングのフォーム

    (2)ウォーミングアップとクーリングダウン

    (3)準備するもの

    6.ジョギングの動作とエネルギー消費

    7.ウォーキング・ジョギングの障害とその予防

 

     11章 自然とスポーツ                       山本 敬三

    1.アウトドアスポーツ

    (1)歩くスキー

      1)装備

      2)滑走法

      3)ワックス

    (2)スノーシュー

      1)装備

      2)スノーシューの歩き方

    (3)ツーリング

      1)ツーリングの服装・装備

      2)歩くスキーコース

      3)ネイチャーコース  

  

     12章 水と運動                             花井 篤子 

    1.健康づくり・生涯スポーツとしての水泳・水中運動

    2.水の特性が身体や健康におよぼす影響

    (1)浮力

    (2)水圧

    (3)水温と熱伝導率

    3.水泳・水中運動処方の実際

    (1)プール環境

      1)水温,室温,湿度

      2)水深

      3)その他

    (2)水中運動処方

      1)安全管理および健康チェック

      2)水中運動プログラム

    4.水泳・水中運動の新たな展開 

 

     13章 生涯スポーツと地域支援

    1.生涯スポーツと地域支援               上田 知行

    2.高齢者の身体の健康問題

    3.生涯スポーツが地域支援を果たす健康運動の実践

    (1)運動教室の実践

    (2)運動教室の指導プログラム

      1)運動を観点とした期間プログラム

      2)標準指導案 

    4.災害被災地における健康づくり運動の実践   

                       侘美 俊輔藤野 恵美

(1)わが国における「自然災害」の現状と今後の予測

(2)災害時における健康づくり運動の重要性

(3)東日本大震災における健康づくり運動の実践

      1)東日本大震災の特徴

      2)東日本大震災における健康づくり運動

      3)東日本大震災時における健康づくり運動の実際

    5.被災地における健康づくり運動の実践のための仮題

    (1)被災地における健康づくり運動指導のポイント

    (2)被災地や被災者の現状を客観的に把握すること

    (3)非常時を意識した平常時からの体制の整備

                       

     14章 生活を豊かにする生涯スポーツ         侘美 靖

    1.「運動の生活化」を促す要因とスポーツ文化の創造

    (1)私にもできる

    (2)身近なところで活動できる

    (3)楽しさと仲間

    (4)多様性・発展性

    (5)創意工夫

    2.生涯スポーツと健康の価値

 

送料無料!郵便振替ならお支払手数料も無料です!!

 

kalibstore クレジットカード、コンビニでの決済をご希望の方はKalib Storeからご注文ください。
(Kalib Storeは株式会社杏林舎が運営する、学術に関わる書籍やアイテムのオンラインストアです。)