健康運動プログラムの基礎 ~陸上運動と水中運動からの科学的アプローチ~
【編著者】 北川 薫
【発行日】 2005年6月13日
【ISBN】 4-902109-04-2
【判型】 B-5
【ページ数】 124
【図表】 73
【価格】 定価2,310円(税込)
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【はじめに】
本書は、運動を行うことにより健康の維持と増進を考えるための手がかりとなることを目的に書かれている。しかし、運動をすることが健康の枠にとどまるとは考えにくい。人間の向上心、好奇心といっても良いが、それはとどまることがないからだ。向上心も想像力や空想力の賜物であり、未知への探究心である。健康のために始めたジョギングが、雨が降ろうが槍が降ろうが走り続け健康を害することになるのも、人間の探究心がなせる業である。世にいう健康の概念とは程遠く、健康のための運動が心身ともに厳しい競い合いを強いられるスポーツ競技大会への出場につながるのも致し方ない。運動による健康の維持と増進を考える際、こうした展開を想定しておかなければならない。
さらに、運動による体力の向上の目的には、身体の肉体的可能性を引き出すこと、すなわち身体の適応能力を向上させること、がある。そのための唯一の条件は「過負荷」である。現代で日常生活を送るうえでは明らかに不必要な状況を設定し、それに適応させることが体力の向上、ということになる。この向上を追求するあまり、身体の破滅的状態を招くこともある。究極の身体適応能力の追求である。こうした観点からは、運動やスポーツが健康の維持と増進に直結するとは考えられない。つまり、健康は何か事をなすうえでの前提とはなりえても、人生の具体的な目的とはなりにくい抽象的な状態である。
2005年3月
編著者 北川 薫
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【目次】
1章 健康と運動 北川 薫
- 健康と運動・体力との関係
- 健康のための運動と体力
- 運動のもたらす効果
- 運動不足の影響
- 運動不足病
- 生活習慣病予防のためのトレーニングプログラムの基礎
- アメリカに見る体力的視点での健康増進の流れ
- 健康観についての新たな動き
[資料1]健康増進法の概観
[資料2]運動・スポーツ実施状況
[陸上運動からの科学的アプローチ]
2章 運動強度とエネルギー消費量 高見 京太
- 運動強度とその設定
- 運動・スポーツのエネルギー消費量
- 運動処方の実際
3章 運動と貧血 塚中 敦子
- 運動性貧血
- 運動性貧血の特徴とされる貧血の種類
- 陸上運動と血管内溶血
- スポーツ競技者にみる運動性貧血
4章 運動と骨 本田 亜紀子
- 骨の解剖と代謝
- 運動(力学的負荷)と骨
5章 高齢者の運動 本山 貢
- 健康日本21
- 高齢者の運動プログラム作成
- 有酸素トレーニングの効果
- レジスタンストレーニングの効果
- 運動の実践例
[水中運動からの科学的アプローチ]
6章 水中での運動制御 菅嶋 康浩
- 重さと位置の知覚への影響
- 筋力と筋活動様式
- 姿勢の調節
7章 水中ウォーキングの生理学的・運動学的特徴 加藤 尊
- 種々の水中ウォーキング
- 水中ウォーキングの生理学的特徴
- 水中ウォーキングの運動学的特徴
- 水中ウォーキングの下肢筋活動からみた特徴
8章 心拍数から見た水泳での運動強度 高橋 繁浩
- 運動強度としての心拍数
- 水中運動と心拍数
- 泳法の影響
- 性・年齢の影響
- 至適運動強度
9章 実践水中運動 田中 千晶
- 楽しい水中運動
- 多様なシンクロナイズドスイミング
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